アルバイトの退職を決めたはいいけど、そもそも退職届が必要なのか、必要だとしたらどう書けばいいか悩んでいませんか？初めての退職だと、何から手をつければ良いか分からず、不安になるのも当然です。特に、アルバイトの掛け持ちや、家事・勉学との両立を行っている方にとっては、時間がない中でサッと済ませたいですよね。

この記事では、アルバイトの退職届について、書き方から提出方法、退職理由の伝え方まで、あなたの疑問を解消し、スムーズな退職をサポートします。

アルバイトの退職方法は誰もが悩むポイントです。退職日はどう決めたらいいのか、退職理由は正直に書くべきか、手書きの方がいいかなど、よくある疑問についても丁寧にお答えします。また状況別の例文も豊富にご用意しているので、そのテンプレートを使えば、簡単に退職届を作成できます。
この記事を読めば、退職に関する不安がなくなり、自信を持って次のステップに進めるはずです。ぜひ最後まで読んで、円満なアルバイト退職を実現しましょう。

1. アルバイトの退職に退職届は必要？

結論から言いますと、一般的にアルバイト・パートの場合は退職届を提出する必要はありません。口頭で退職意思を伝えるだけで十分とされる場合がほとんどです。

しかし職種や仕事内容などによって、一部のアルバイト先では、退職にあたって書類の提出が求められる場合があるので、注意しましょう。

自分の勤め先は退職届が必要か不安な場合は、社内の就業規則を確認したり、社員や上司に直接確認してみましょう。

2. アルバイトの退職届、基本の書き方をマスターしよう！

退職届は、アルバイト先に退職の意思を正式に伝えるための書類です。一般的に必須とはされていませんが、退職届は退職の意思を伝えた証拠にもなります。完璧な円満退職を目指したい人は、万が一のトラブルを避けるため、口頭で伝えた場合でも書面で提出することをおすすめします。
ここでは、退職届を作成する上で、まず知っておくべき基本のポイントを解説します。

2.1. 退職届は手書き？パソコン作成でもOK？

退職届は、手書きでもパソコンで作成しても、どちらでも問題ありません。ここでは手書きの場合、パソコン作成の場合のそれぞれについて注意点を紹介します。

手書きの場合：丁寧な印象を与えることができます。黒色のインクのボールペンまたは万年筆を使い、楷書で丁寧に書きましょう。なお手書きの場合は、書き損じがあると書き直す必要があるため、時間に余裕がある人におすすめです。

パソコンで作成する場合：修正が簡単で、テンプレートも利用できるため、手軽に作成できます。Wordやテキストエディタなどを使って作成し、A4サイズかB5サイズの白い紙に印刷しましょう。時間がない中で作成するなら、パソコンが効率的です。

どちらの場合でも、読みやすく丁寧に作成することが大切です。どちらの方法で作成するかは、アルバイト先のルールや雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。特に指定がない場合は、どちらを選んでも問題ありません。

2.2. 退職届のテンプレートはどこで手に入る？

退職届のテンプレートは、インターネットで簡単に手に入れることができます。

おすすめの入手先

• 転職サイトや就職情報サイト: 多くの転職サイトや就職情報サイトで、退職届のテンプレートを無料で提供しています。
• ビジネス文書テンプレートサイト: ビジネス文書のテンプレートを専門に提供しているサイトもあります。
• WordやExcelのテンプレート: Microsoft WordやExcelにも、退職届のテンプレートが用意されている場合があります。

検索エンジンで「退職届 テンプレート アルバイト」などのキーワードで検索すれば、すぐに目的のテンプレートが見つかるはずです。提供元によってはサイズ別・縦書きと横書き別にテンプレートが作成されている場合もあるので、希望に沿ったものを選びましょう。

テンプレートを選ぶ際のポイント

• シンプルなデザイン: 装飾が少なく、シンプルなデザインのテンプレートを選びましょう。
• Word形式またはテキスト形式: 編集しやすいWord形式やテキスト形式のテンプレートがおすすめです。
• 無料でダウンロード可能: 無料でダウンロードできるテンプレートを選びましょう。

テンプレートをダウンロードしたら、この記事で解説する書き方を参考に、必要な項目を埋めていきましょう。忙しくて時間がないあなたも、テンプレートを使えば時間を有効活用できます。

2.3. 退職届と退職願の違いって何？

退職届と似た言葉に「退職願」がありますが、この2つには明確な違いがあります。

• 退職届: 会社（アルバイト先）に退職の意思を正式に通知するための書類です。基本的に、会社の承認を待たずとも受理されれば退職が決定します。なお受理された後に撤回することはできません。
• 退職願: 会社（アルバイト先）に退職をお願いするための書類です。退職の意思表示ではありますが、会社の承認を得て初めて退職が決定します。正式な退職の通達ではないため撤回することもできます。

アルバイトの場合は、一般的に「退職届」を提出することが多いです。しかし、アルバイト先の規定によっては「退職願」の提出を求められる場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。

この記事では、一般的なアルバイトの退職で多く使われる「退職届」を中心に解説していきます。

3. 日付、宛名、退職理由…項目別の書き方徹底解説

退職届には、いくつかの項目を記載する必要があります。ここでは、各項目の書き方を詳しく解説していきます。既に退職届を書いたことがある方も、改めて確認してみましょう。

3.1. タイトルは「退職届」と明記

まず、一番初めに「退職届」と記載します。これは、この書類が退職に関する正式な書類であることを示すために重要です。

• 書き方: 中央揃えで、他の文章より大きめの文字で「退職届」と記載しましょう。

3.2. 宛名はアルバイト先の正式名称と代表者名を

宛名は、退職届を提出する相手、つまりアルバイト先の上長や代表者宛に書きます。

• 書き方:
  • 会社名と必要に応じて店舗名を正式名称で記載します。（例：〇〇株式会社　△△店）
  • 代表者名または店舗責任者名を役職名と氏名で記載します。（例：代表取締役社長　〇〇 〇〇様、店長　〇〇 〇〇様）
  • 敬称は「様」を使用します。

3.3. 提出日は実際に提出する日を記入

提出日は、退職届を実際に上司へ提出する日付を記入します。退職届を作成した日を間違って記載しないようにしましょう。

• 書き方: 「令和〇年〇月〇日」のように、和暦で記載するのが一般的です。

3.4. 差出人は自分の氏名をフルネームで

差出人には、所属部署あるいは配属店舗名と自分の氏名をフルネームで記載します。

• 書き方: 氏名の下に忘れずに捺印しましょう。印鑑はシャチハタは避け、認印を使用するのが望ましいです。

3.5. 退職理由は「一身上の都合」でOK？状況別の書き方

退職理由の書き方は、悩む方も多いかもしれません。基本的には「一身上の都合」で問題ありませんが、状況によっては具体的に記載することも可能です。

• 基本は「一身上の都合」: アルバイトの退職理由としては、「一身上の都合により」と記載するのが一般的です。詳細な理由を伝える必要はありませんが、具体的に記載しても問題はありません。
  一方で会社都合による退職となる場合もあります。例えば配属店舗が閉鎖されたり、所属部門が縮小するなどの理由が考えられます。会社都合の場合は退職理由を具体的に書きましょう。

• 自己都合による退職理由を具体的に書く場合:
  • 留学: 「留学のため」
  • 進学: 「大学進学のため」
  • 家庭の事情: 「家庭の事情により」
  • 体調不良: 「体調不良のため」

• 会社都合による退職理由を具体的に書く場合:
  • 配属店舗の閉鎖: 「配属店舗である　〇〇店が閉鎖するため」
  • 所属部門の縮小: 「業績不振により所属部門が縮小するため」

退職届に記載する際はこのように書きましょう。
例文:

• （例1）一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。
• （例2）配属店舗である〇〇店が閉鎖するため、令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。

退職理由を書く際の注意点

• ネガティブな理由は避ける: 人間関係の不満や待遇への不満など、ネガティブな理由は書かないようにしましょう。円満退職を目指すためには、「一身上の都合」またはポジティブな理由に留めるのが賢明です。
• 嘘は書かない: 退職理由は正直に書く必要はありませんが、嘘を書くのは避けましょう。

3.6. 退職日は最終出勤日を記載

退職日は、アルバイトを辞める日、つまり最終出勤日を記載します。

• 書き方: 「〇年〇月〇日をもって退職いたします。」のように、退職日を明確に記載しましょう。

退職日を決める際の注意点

• 就業規則を確認: アルバイト先の就業規則に、退職に関する規定があるか確認しましょう。退職を申し出る期限などが定められている場合があります。
• 引継ぎ期間を考慮: 後任者への引継ぎ期間を考慮して、余裕をもって退職日を設定しましょう。引き継ぎが不十分だと退職後の運営が危うくなり、場合によっては連絡が来る可能性もあります。

4. 【例文付き】状況別テンプレートで迷わず作成！

ここでは、様々な状況に合わせた退職届の例文とテンプレートをご用意しました。ご自身の状況に合ったものを参考に、退職届を作成してみましょう。なおここに記載したテンプレートはいずれも横書きを想定しています。

4.1. テンプレート：シンプルな退職届

退職届

〇〇株式会社
△△店
店長 〇〇 〇〇様

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和〇年〇月〇日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　△△店 〇〇 〇〇　印
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私儀
この度、留学のため、令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

4.2. 例文：留学のため退職する場合

退職届

〇〇株式会社
△△店
店長 〇〇 〇〇様

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和〇年〇月〇日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　△△店 〇〇 〇〇　印
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私儀
この度、一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。

4.3. 例文：会社都合（店舗閉鎖）によりバイトを辞める場合

退職届

〇〇株式会社
△△店
店長 〇〇 〇〇様

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和〇年〇月〇日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　△△店 〇〇 〇〇　印
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私儀
この度、一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。

4.4. 退職届を提出する際のマナーと注意点

退職届は、ただ書けば良いというものではありません。提出する際にも、いくつか注意すべきマナーがあります。

• 提出時期: 民法では、退職の申し出から2週間経過すれば退職が可能と定義されていますが、多くの企業では退職希望日の1ヶ月前までに提出するのが一般的になっています。なお就業規則で提出期限が定められている場合は、それに従いましょう。
• 提出方法: 直属の上司に手渡しするのが基本です。封筒に入れて、直接渡しましょう。
• 封筒の選び方: 白色の封筒を選びましょう。無地のもので郵便番号枠がないシンプルなものが適切です。
• 封筒の書き方:
  • 表面中央に「退職届」と記載します。
  • 裏面左下に、自分の氏名と所属部署を記載します。
  • 封筒は糊付けし、「〆」マークで封をします。

提出時の注意点

• 事前に口頭で伝える: 退職届を提出する前に、必ず口頭で退職の意思を上司に伝えましょう。
• 感謝の気持ちを伝える: 退職する際には、お世話になった感謝の気持ちを伝えることが大切です。
• 引き継ぎをしっかりと行う: 後任者がスムーズに業務を引き継げるように、しっかりと引継ぎを行いましょう。

まとめ

この記事では、アルバイトの退職届の書き方から提出方法までを詳しく解説しました。

退職届は、円満な退職をするための大切な書類です。この記事を参考に、自信を持って退職の手続きを進めてください。退職は新たなスタートのチャンスです。アルバイトで得た経験を活かして、次のステップへ羽ばたきましょう！応援しています。これで安心して、次の目標に向かって進めますね！