通称“2030（ニイマルサンマル）”と呼ばれる、2020年までに女性の管理職割合を3割程度に引き上げようと政府が目標を掲げていますが、実際に「管理職になりたい」と思っている女性はどれくらいいるのでしょうか？

働く人々の本音をキャリアインデックスが調査しました。

約9割の女性は「管理職になりたくない」

今回は、管理職になることへの意向について有職者の回答者515名のうち管理職でない450名の意向についてアンケートを実施。その結果から、男女の管理職に対する意識の違いが明らかになりました。

Q：管理職になりたいですか？

「管理職になりたいですか？」という質問に対し、「なりたくない」と回答した女性は87.3％、「なりたい」と回答した人は12.7％と、管理職を希望しない女性が大多数を占める結果となりました。

一方、「管理職になりたい」と回答した男性は40.3%と、女性に比べて27.6%も多いことが分かりました。

アンケート結果【女性の回答】

アンケート結果【年代別・性別】

上記のグラフから、「管理職になりたい」志向がもっとも高い20代・30代での男女差も大きく開いていることが分かります。

「管理職になりたい」と考えている女性は、若手の層においても男性に比べ少ない傾向にあるようです。

女性管理職を増やすには、“働きやすい環境の整備”が急務

2016年4月に女性活躍推進法が施行されて1年以上経った今も、未だ管理職を希望している女性は男性に比べ少ない現状です。

ILO（国際労働機関）が発表したランキングでも、日本の女性管理職比率は11.1%(108ヶ国中96位)と世界的に見ても低く、様々な企業で制度改革や環境の整備が急務となっています。

そんな中、下記のように先進的に女性管理職登用に取り組み、成果を上げている国内企業もあります。

管理職の女性登用が急務となっていますが、上記の3社の成功例のように、女性が「管理職になりたい」と思える環境を作り上げていくこと社会で活躍する女性増加へとつながるのではないでしょうか。今後もキャリアインデックスでは、働く人々の本音に迫る調査を行ってまいります。

■調査概要
調査名：有職者に向けた仕事に関する調査
調査方法：インターネットアンケート調査
調査期間：2017年5月26日〜5月29日
調査対象：過去3年以内に転職経験のある関東在住の有職者515名
（マクロミルで実施）