転職で注目するポイントランキング第1位は給与。第2位はミレニアル世代とミドル世代で差

このエントリーをはてなブックマークに追加

あなたは転職をしようと思ったとき、ホームページや求人票のどこに注目していますか?給与や立地、福利厚生など会社によってそれぞれ特徴がありますが、人それぞれ重視する項目は違うもの。

今回は「転職の際、企業のどこを見て応募するか」を515名に調査。20代・30代の若手層と40代以上のミドル層の結果をランキング形式で発表します。(質問17項目、複数回答可)

ミレニアル世代とミドル層で仕事観の違いが浮き彫りに

転職の際、企業のどこを見て応募しますか?

若手とミドルで求人表の注目ポイントを比較してみると世代間での仕事観の違いが明らかになりました。表の濃いオレンジが若手でより注目されていた項目、薄いオレンジがミドルでより着目されていた項目です。

若手では休日・休暇が2位にランクイン(ミドルでは5位)。勤務時間についてもミドルより重視している人の割合が多い結果になりました。これは「働き方」や「ワーク・ライフ・バランス」に注目が集まっている現状を強く反映した結果と言えそうです。

ブラック企業なども大きく話題になり、違法な労働環境で働く人が少なからずいたことが大きく報道されたことで、より若者の間に警戒感が広がったのではないでしょうか。また、順位は同率ながら「待遇・福利厚生」の項目でミドルと大きくポイント差がつきました。近年ではオリジナリティの高い福利厚生を打ち出している企業も多く、注目している若手も多そうです。

上記のようなことも背景にあり、若手を中心にこれまでの働き方を見直そうという意識が強く、今後はオンとオフの切り替えがはっきりした企業に人気が集まりそうです。

ミドルでは給与に続き、職種や業務内容といった実務に大きく関わる項目がランクイン。これまで培ったスキルを活かしたステップアップの転職を目指したいという考えを反映しているのではないでしょうか。

意外と注目されていない”ネット上での企業の評判”

11位以下は上記のような結果となりました。注目すべきは「ネット上の評判」の項目。

最近では企業の評判をネット上で書き込む口コミサイトも増え、働いていた人たちの生の声がわかるようになってきています。しかし、今回の調査ではネット上の評判を重視したという人は若手で17項目中14位、ミドルで15位と応募行動に大きな影響を及ぼすまでには至っていない結果となりました。

この背景には、口コミサイトには有名企業やネット企業に対しての書き込みが多く、日本の会社のほとんどを占める中小企業について網羅できていない点が影響していそうです。また、現役社員は書き込みをしにくい関係上、リアルタイムの情報が得られにくいという点も一つの要因でしょう。今後さらに情報が拡充されてくることでネット上での評判が大きなウェイトを占めてくるかもしれません。

これから台頭する1995年以降生まれのZ世代の働き方や価値観はどう変化する?

今回調査対象となった層は現在の20代〜50代、つまり1995年以前生まれの人たちです。それ以降に生まれているZ世代にとって魅力的な職場とはどのようなものなのでしょうか。人材紹介会社のヘイズはZ世代では以下のような点に注目が集まると発表しています(一部抜粋)。

・ワーク・ライフ・バランスの重視

定年退職までの年齢が引き上げられ、長期間働くことが当たり前になるため、リモートや在宅で仕事をできる環境が求められてくるでしょう。

・目的意識の共有

組織が行うことについてその理由を理解したいと思い、組織の成功にどのように貢献できるか知りたいと考えています。そのため、上記のランキングでは下位だった「企業理念」のようなところが重視されてくるかもしれません。

・すぐに評価や成果が返ってくることを期待する

これまでの終身雇用制度のようなものは今まで異常に崩壊に向かうことが考えられます。より自らの技能とそれによる結果を評価してくれる会社が求められてくることが考えられます。

今回は世代間で「転職の際、企業のどこを見て応募するか」という調査を発表しました。若手年代層ではよりワーク・ライフ・バランスが重視され、その流れは今後もさらに強まっていくことが予想されます。求職者の価値観の変化による企業の対応がどのように変わっていくのか今後も注目が集まります。

参考:1990年代後半生まれの「Z世代」の人材にとって魅力的な職場とは?https://www.hays.co.jp/press-releases/HAYS_1900163JP

■調査概要
調査名:有職者に向けた仕事に関する調査
調査方法:インターネットアンケート調査
調査期間:2017年5月26日〜5月29日
調査対象:過去3年以内に転職経験のある関東在住の有職者515名(複数回答可)
(マクロミルで実施)

「CAREER INDEX」は
国内最大級の求人数を誇る求人サイトです。

無料会員登録する

職務経歴書作成(無料)

関連記事を読む

シェアオフィス・レンタルオフィスの年間人気ランキングを「JUST FIT OFFICE」が発表 ~ 全国、および東京・大阪のランキング。再開発が進む渋谷が人気 ~

株式会社キャリアインデックス(本社:東京都港区、 代表取締役社長CEO:板倉 広高)は、同社の提供するシェアオ…

『シニア歓迎』の正社員求人は東高西低「CAREER INDEX転職・仕事実態調査vol.26」

情報サイト開発・運営の株式会社キャリアインデックスは、「CAREER INDEX転職・仕事実態調査vol.26…

『産休・育休制度実績あり』の正社員求人は降雪地域に多い「CAREER INDEX転職・仕事実態調査vol.25」

情報サイト開発・運営の株式会社キャリアインデックスは、 「CAREER INDEX転職・仕事実態調査vol.2…

『シニア歓迎』の求人は全体の12.1%「CAREER INDEX転職・仕事実態調査vol.24」

情報サイト開発・運営の株式会社キャリアインデックスは、 「CAREER INDEX転職・仕事実態調査vol.2…

『産休・育休制度実績あり』の求人は全体の4.3%「CAREER INDEX転職・仕事実態調査vol.23」

情報サイト開発・運営の株式会社キャリアインデックスは、 「CAREER INDEX転職・仕事実態調査vol.2…

日本の転職者数ってどれぐらいいるの?

日本の転職者数は総務省統計局により集計されています。過去10年を振り返ってみましょう。   日本の転…

新着記事

シェアオフィス・レンタルオフィスの年間人気ランキングを「JUST FIT OFFICE」が発表 ~ 全国、および東京・大阪のランキング。再開発が進む渋谷が人気 ~

株式会社キャリアインデックス(本社:東京都港区、 代表取締役社長CEO:板倉 広高)は、同社の提供するシェアオ…

キャリアインデックスがChatGPTの社内活用事例を公開 ~ 従来30分程度かかっていた分析業務が数分に短縮 ~

◆ChatGPT Code Interpreter によって、30分の分析作業が数分に短縮   キャ…

webメディア「キャリアの実」で「CAREER INDEX」が紹介されました

「ユニークキャリア」が運営する「キャリアの実」でCAREER INDEXが紹介されました! 掲載記事は以下にな…

webメディア「ユニークキャリア」で「Fashion HR」が紹介されました

「キャリア形成のために利用したいメディアN0.1」webメディアの「ユニークキャリア」でFashion HRが…

メディアにご紹介いただきました

メディアにご紹介いただきました 1.転職ベスト 様 https://one-group.jp/media/ 以…

人材×IT領域webメディア「HRテックガイド」で「CAREER INDEX(キャリアインデックス)」と「Fashion HR」が紹介されました

転職情報メディアの「HR Techガイド」でCAREER INDEXとFashion HRが紹介されました! …